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第37回近畿・北陸地方会学術集会を終えて2024/04/11(木) 22:19:04 RSSにてレス一覧を表示
敦賀市立看護大学 伊部亜希さん
クリックにて拡大表示 第37回近畿・北陸地方会学術集会を3月16日に敦賀市立看護大学(福井県敦賀市)で開催いたしました。当日は、会員65名、非会員31名、学生4名の計100名の方にご参加いただきました。参加された多くの方から、「良い会だった」、「良い刺激となった」、「有意義な時間であった」とのお言葉をいただき、企画委員・実行委員・スタッフ一同、無事に開催できたことを安堵しております。近畿・北陸地方会世話人の先生方をはじめ、多くの皆様のお力添えをいただき、心より感謝申し上げます。
 本学術集会は、「実践を支える看護研究−不確かな時代をしなやかに生きる−」をテーマとしました。現在は、今までの常識やセオリーだけでは解決できない課題が多く、多様で流動的な時代です。自分が常識だとする考えを疑い、物事を柔軟に捉える力が必要とされる一方で、他者と協働し課題を解決していくためには、自分自身の芯のある考えも必要になり、どのような環境にも適応できる“しなやかさ”が求められています。そこで、日々の様々な困難と向き合いながらも“心軽やかに”実践・研究をしていくための糧となるように、特別講演、教育講演、シンポジウム、交流集会を企画いたしました。柏木哲夫先生にご講演いただいた特別講演「看護とユーモア」では、自分のユーモアのなさになげきつつも、先生のユーモア溢れるお話で心が軽くなり、ユーモアの必要性を心から実感しました。また、内木美恵先生の教育講演「ダイバーシティ&インクルージョンを見据えて〜文化を考慮した看護〜」では、多様な対象を理解し受け入れるためには何が必要なのかを考える貴重な機会となりました。さらに、シンポジウム「自律した看護師育成のための看護基礎教育とは」では、シンポジストの根岸まゆみ先生、石井豊恵先生、村田美穂先生のお話を通して、学生の自発的な問いや内省につなげる機会の必要性、学生が自ら学べる学習環境としてのDXの可能性やその限界についても教えていただきました。また、自律した実践には、何事にも安心して取り組める心理的安全性が必要であり、教員側の環境作りが求められていることを再認識しました。なお、先生方のご講演は、看護研究学会会員を対象に期間限定配信をさせていただく予定です。参加が叶わなかった会員の皆様には、ぜひ、この機会に視聴いただければと思います。
 昨年度に引き続いての対面での開催でしたが、交流集会や一般演題では、近い距離での意見交換が活発な議論につながっており、研究交流Caféでも、普段の研究についての悩みや疑問などを話されている様子がみられました。対面で気軽に話せたことで、前向きに研究を進めようと思える機会になったのではないかと思います。北陸新幹線が敦賀まで延伸し福井・敦賀が開かれたように、本学術集会が、看護を支える皆様の開かれた未来につながる機会となれば幸いです。
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