皆様、こんにちは。今回、リレーブログの担当をさせて頂きます四條畷学園大学看護学部の内田です。2021年度、日本看護研究学会第47回学術集会交流集会『多職種連携を促進する話し合いの進め方 ホワイトボード・ミーティング®』では、78名の方にご参加いただきました。そこでは、「株式会社ひとまち」のかたと大学教員で事例検討を行う「ホワイトボードケース会議」をご紹介させて頂きました。地域連携を促進するためには、対象に関わる多様なメンバー間のコミュニケーションや相互理解、深い当事者理解の基に支援策を協議できる効果的な会議進行スキルも重要となります。
ホワイトボード・ミーティング®とは、ホワイトボードを使って意見やアイデアを集め、参加者の力が活かされる効率的、効果的な会議の方法です。気軽な打合せから、深刻な課題解決まで、ちょっとしたつぶやきも「貴重な意見」になり、合意形成や具的な支援策が立案できます。役割分担をしながらケアを担うので、メンバーやチームがエンパワーされて元気になる会議の進め方であり、2003年にちょんせいこ（株式会社ひとまち）が開発し、医療、福祉、行政、教育など多様な地域や領域で活用されています。2020 年よりデジタル入力ver. もスタートしています。
私がホワイトボード・ミーティング®を学び始めたのは、今から5年ほど前になります。交流セッション参加をきっかけに株式会社ひとまちのセミナーに参加しました。参加者全員でホワイトボードの情報を可視化することで、多様な意見を承認・融合し、計画を見出すことができ、心が温かくなりその魅力にどんどん引き込まれました。
ホワイトボード・ミーティング®には6つの会議フレームがあります。�…衫秧閉讐餤帖↓¬魍篳�担会議、�４覯莢餤帖↓ぞ霾鷆ν�会議、�ゲ歛蟆魴莢餤帖↓Ε曠錺ぅ肇棔璽疋院璽慌餤弔�あり、熟練したファシリテーターは6つの会議フレームを即効的に組み合わせて進行し、合意形成や問題解決を図ります。今回は、主に6つの会議フレーム�，猟衫秧閉讐餤弔砲弔い董岼緡�_気軽な勉強会」での実践の様子をもとにご紹介したいと思います。
定例進捗会議は、話し合いに発散・収束・活用のプロセスをつくり、色を分けて書きます。発散（黒色）：「医療現場 最近どんな感じですか？」<4分>、収束（赤色）：「良かったこと1つ、困っていること1つ」<1分>、活用（青色）：「これからどうしたい？どうなったらいいと思う？」<1分>、質問＆アドバイス<1分>を行います。
「医療_気軽な勉強会」は月に1回ほど開催しており、3月で10回目を迎えました。私も認定講師として〈チーム医療〉に所属し、役割を担っています。『医療現場の悩みやチャレンジを聞きあってみよう』をテーマに、時間は20：30〜21：30に開催しています。仕事が終わってから参加できるのも良い点ですね。参加時のルールは、�ー最圓泙舛�いOK。��繰り返し練習します。�８世い燭�ないことは言わない。言えることだけで進めます。�こ悗咾世韻鯊圓禅△蠅泙后６ν�された話は他言しません。以上4つです。このように安心・安全な場であるからこそ、抱えている想いや考えを表出することができるのですよね。
7月は、最近のちょっとした近況を語って頂き、場が一気に本日のテーマに突入した感じでスタートし、『看護教育』についてCOVID-19の中での臨地・学内実習の様子を情報共有しました。その後、定例進捗会議では「医療現場 最近どんな感じですか？」とブレイクアウトルームに分かれて行い、初参加の方から「聞いてもらっている感じが嬉しく、発散してスッキリしました」と言葉を頂きました。1時間の時間ですが、その場に居合わせた人々が熱く語り・聴き合うことができ、気持ちもほっこりしたあっという間の１時間を過ごしました。3月は、年度末で皆さん多忙な時期ですし、一つの節目でもあるように思います。「今年度の振り返り、あるいは来年度のチャレンジを聞きあってみよう」をテーマに定例進捗会議を行いました。簡単な自己紹介（1分）後、慣れた人からファシリテーターになり、行いました。「気持ちの整理ができた。話しているうちに、4月からの目標も明確になった。」「愛のあるアドバイスは参考になる」など、仕事で疲れていても話しているうちに、気持ちも体力も軽くなる感じで自然と笑顔がみられていました。
コロナ禍の今、対面での開催はまだ難しい面もありますが、北は北海道から、南は沖縄まで遠く離れていても、オンラインで繋がっているその場は、すぐ近くにいるような感覚です。承認し合える場を通して、安心で安全な環境は心理的な居場所となり、心が温まります。次回の「医療_気軽な勉強会」は5月開催の予定です。ぜひご参加くださいね。きっと話すことでスッキリし、聴き合うことでほっこりと温かい気持ちになり、笑顔いっぱいになると思います。
