| 地方会トップ | ブログトップ | ヘルプ | ログイン | パスワード忘れ | 新規会員登録 | 利用規約 |
“時々入院、ほぼ在宅” 在宅看護、頑張っています!2017/01/30(月) 05:35:49 RSSにてレス一覧を表示
富山大学看護学科 地域看護 須永恭子さん
クリックにて拡大表示今回は、在宅看護についてお話しをさせていただきます。
「急性期を過ぎたら、あとは在宅で」。もうこれは当たり前の時代になりました。
診療報酬、介護報酬の改正を見ても在宅での医療、看護に関する内容が多くなっています。でも、家族の立場になると「うちのおじいちゃん、認知症もあって、おばあちゃんと2人暮らし。最近、血圧も高くて心配。本当に家で暮らせるのかしら?」。ここで、ひたすら悩む前に、介護保険制度を調べてみて下さい。訪問看護や地域包括支援センター、そして独り暮らしの住処を考えたい時は「サービス付き高齢者向け住宅」を調べてみて下さい。社会資源の利用が鍵を握ります。
 在宅は、暮らしの場であり、人それぞれの暮らし方があります。高齢の方だけでなく、障がい者の方、小さいお子さん、難病をお持ちの方もおいでです。私は、実習、研究等で在宅看護に関わる中、ご本人だけでなく、支える人や支える地域のサポートについても考える必要があると感じています。ですが、自分一人で考えてどうこう出来ることではありませんので、仲間を増やしていきたいです。
今、在宅看護、在宅医療等をテーマとした講演会があちらこちらで開催されています。興味、関心のお持ちの方におかれては、ためらわず・遠慮せず、足を運んでいただけたらと思います。
投稿にはログインが必要です
看護管理を色で表すと?2016/12/07(水) 12:51:22 RSSにてレス一覧を表示
甲南女子大学看護学科 青山ヒフミさん
クリックにて拡大表示看護管理学を専門としている関係から看護管理者を対象とした研修の講師を引き受けることが多い。特に1993年より開始した日本看護協会認定看護管理者制度のファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルの各研修を、大阪府看護協会を中心にその当初から毎年引き受けている。
いずれの研修も、ここ10数年は研修開始のアイスブレイクとして、看護管理のイメージを色で表す課題を出し、参加者何人かにその理由とともに色を発表してもらっている。長い間行っていると2つの傾向があることに気付く。
まず1点目は職位による違いである。ファーストレベル研修の主な参加者は主任、副師長クラスである。この場合の看護管理のイメージは、白、灰色、黒といった無彩色が多い。それも黒っぽい灰色が中心であり、つかみ所がない、不透明だからという理由が多い。セカンドレベルになると職位は師長がその多くを占め、看護管理のイメージは、青、水色、緑といった寒色系が多数を占める。理性的、理知的、シャープな仕事だからといった理由が多かった。が、ここ6,7年くらい前から、なぜかオレンジ、赤、ピンクといった暖色系が主流になってきている。理由を聞いてみると、「ビタミンカラーのオレンジで元気の良さ」、「太陽の赤で情熱」、「人を温かく包むピンク」といったとてもポジティブな返事が返ってくるようになった。サードレベルになると、高貴な紫色、様々な色を包み込み輝く大理石色、状況により色を変化させるつつ輝く虹色と、看護管理にたいへん価値を見出している色へと表現がさらに豊かになる。職位の上昇に伴い看護管理という職務への価値が高くなるようだ。
2点目は、セカンドレベルの師長クラスの変化である。ちょうど寒色系から暖色系に色が変化した時期は、平均在院日数の短縮や病床稼働率のアップなど数値目標の達成が厳しく求められ、師長の仕事環境が厳しくなった時期と重なる。仕事環境が厳しく変わったにもかかわらず、看護管理のイメージは暖色系に変化し理由もポジティブになっている。この理由が、仕事環境が厳しくなった分あえてポジティブなイメージを持ち、自分自身を鼓舞しているのか、それとも看護管理観が理知的なものから、疲弊するスタッフへのケアを意識した温かな看護管理へと変化したのか、謎である。
単に研修時のアイスブレイクとして軽い気持ちでやり始め、アイスブレイクとして効果的に緊張をほぐす役割を果たしてくれた「看護管理を色で表すと?」の課題だが、今になってデータをちゃんと取っておけば良かったと後悔することしきりである。
投稿にはログインが必要です
金城大学主催フォーラムのご案内2016/11/14(月) 13:36:15 RSSにてレス一覧を表示
金城大学 看護学部 看護学科 藤田 三恵さん
クリックにて拡大表示金城大学看護学部は平成27年4月に開設されました。本学は、社会福祉学部、医療健康学部、看護学部と保健・医療・福祉の領域における指導的役割を果たせる人材の育成に取り組んでおります。また、本学は地域に根差し、地域のニーズを踏まえたさまざまな教育研究活動を行っていることが特色の一つです。看護学部は開設されてまだ、2年目ですが、初年度より市の山間部との保健を志向した基盤づくりや地域貢献活動、並びに、保健・医療・福祉・介護職者のコミュニケーションの場づくりや情報交換会を、地域の専門職と共に始めようとしております。その一環として、今年で11回目を向かえる保健・医療・福祉創造フォーラムを開催いたします。メインテーマは「一人ひとりが輝く共生社会の創造」と題し、「共同と個性」をテーマに「これからの社会を支える人材の育成・人間教育の実践」という題材でシンポジウムが開催されます。昨今の医療情勢を見ると、在院日数の短縮化、在宅療養への推進が唱えられ、医療の現場においては、医療の高度化と並行して、高齢化社会に向けた新たな課題に対峙する必要性に迫られております。そのような中で、私たち看護職は看護としての専門性を明確にしつつも、多職種との連携や協働により、より高度な実践と問題解決に向けた取り組みを求められているのではないでしょうか。一人ひとりが輝く共生社会に向けて、興味のある方は是非、ご一緒に活動を実施できればと願っています。
投稿にはログインが必要です
家族看護学のフロントランナー2016/10/10(月) 00:29:53 RSSにてレス一覧を表示
神戸大学大学院保健学研究科 法橋尚宏さん
クリックにて拡大表示神戸大学は、家族看護学のフロントランナーとして世界中で知られています。私は、家族看護学分野(小児看護学と家族看護学を担当)の教授であり、家族支援専門看護師の養成も行っています。特筆するべきは、看護理論家として、約17年の歳月をかけ、家族同心球環境理論(Concentric Sphere Family Environment Theory:CSFET)を世界で初めて提唱いたしました。そして、約650家族への家族インタビュー/ミーティング、約7万枚の質問紙調査、国内外での家族エスノグラフィーなどを経て、CSFETに基づいた家族アセスメントモデルと家族インターベンションモデルを開発、改良してきました。これらの開発論文は、複数の国際ジャーナルに掲載されており(Hohashiら、Journal of Transcultural Nursing、2011年など)、アメリカ、カナダ、香港など、世界中で研究と実践に活用されています。また、これらのモデルで使用するツールを多数開発し、その解説書も日本語や英語で出版し、世界中でその有効性が実証されています。これらの成果が認められ、International Family Nursing AssociationからInnovative Contribution to Family Nursing Award、Transcultural Nursing SocietyからTranscultural Nursing Scholar、American Academy of NursingからFellow of the American Academy of Nursing(FAAN)を授与されるなど、世界から高く評価されています。この10月には、CSFETの集大成ともいえる書籍として、『法橋ら、家族同心球環境理論への招待:理論と実践、EDITEX、2016年』を出版いたしましたので、ご一読いただければ幸いです。なお、家族同心球環境理論研究会(CSFET研究会)を毎月開催し、事例検討会なども実施しておりますので、理論に基づいた家族支援にご興味がある方は、どうぞお気軽にご参加ください。
参考URL:http://www.familynursing.org/
投稿にはログインが必要です
専門職としての看護記録の可視化の必要性について2016/09/11(日) 16:18:48 RSSにてレス一覧を表示
福井県立大学 看護福祉学部 大久保清子さん
クリックにて拡大表示今後は、さらに地域包括ケアシステムの構築が強力に推し進められていくことでしょう。この改革に伴い医療依存度の高い患者さんが、病院から在宅に移行すると考えられます。したがって、これまで以上に多職種が連携し協働していくことが必要になります。
看護職は、患者の全体像を把握し、専門的な臨床判断を基に実践した看護を記録に残す必要があります。そして記録された患者情報は、対象とする患者に関わる全ての職種が共有できる内容であることが重要となります。今の看護記録は、看護職間での情報の共有はできますが、多職種との患者の情報共有は困難のようです。多職種が共通認識できる記録は、患者の経過を、疾患別、症状別、病期別、治療別等から患者の状態の変化が理解できるような記録にすることです。つまり標準化して可視化し分かりやすくした記録が必須です。 そこで、このようなことを可能にした看護記録ツールが、「Health Care books(HC books)」です。患者状態の経過ごとに観察項目と介入項目をセット化し、必要時は使用する特徴に合わせて、項目について追加や修正のカスタマイズが可能です。つまり看護職の多忙な業務の効率化と看護の質の向上のためにも、記録において実用的で便利で多職種との情報共有が可能です。詳細については、ぜひ「一般社団法人日本看護業務研究会」のホームページをご覧ください。多職種との患者の情報共有を可能にすることは、生活の場でも療養の継続が可能となり、人々が望まれる場で医療を提供できることに貢献できることでしょう。
≪参照URL:一般社団法人 日本看護業務研究会
http://www.jasni.or.jp/html/jasni-hcbooks.html≫
投稿にはログインが必要です
トップページに戻る