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AIと看護の未来2017/12/27(水) 13:11:14 RSSにてレス一覧を表示
福井大学学術研究院医学系部門 四谷淳子さん
 最近,私が興味関心をもっていることをご紹介させていただきます.AI(Artificial Intelligence : 人工知能)は,私たちの日常生活の中であたりまえに見聞きするようになりました.銀行やお店などの入り口では「Pepper」もよく見かけるようになり,ロボットとの生活が当たり前になってきています.医療分野でも,手術支援ロボットやパワーアシスト系ロボット,対話型ロボットなど活用されるようになってきました.その中でも私は,コミュニケーションロボットを用いた研究に工学部と共同で取り組んでいます。「NAO」を用いて,高齢者施設で特に認知症の方がどのような反応を示すのか,癒しや安定といった心理的な効果や,人と同じように目線を合わせ、傾聴・共感といったコミュニケーションがどこまで可能であるのかなど調査しています.また,学生にもロボットとのコミュニケーションと人との違いを経験してもらいながら,これからの時代看護ケアでどのように活用すべきか一緒に考えています.このようなロボットだけでなく,これからの将来的には,病棟のさまざまなモノがIoT化され,看護師が獲得する情報がAIネットワークと結ばれれば,患者がベッドに寝ている間のバイタルサインなど,あらゆる情報をアセスメントできるようになり,何らかの兆候なども,画像認識でとらえアラーム機能などで知らせてくれるようになるとも言われています.便利でありながらも本来の看護の基本となる「こころ」の部分は,AIには不得意するところです.看護者自身でなければ人のぬくもりを感じたりすることもできません.AI時代の到来ではありますが,看護にしかできない部分を大事にこれまでと同じように活かしていきながら,AI開発にも関心を持ち,アイディアを提供し,積極的に取り組んでいくことも看護の未来には必要ではないかなと思っております.
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