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『「自分の生き方」をみつめてみませんか?』市民フォーラムを開催しました2017/07/29(土) 09:43:58 RSSにてレス一覧を表示
大阪医科大学看護学部 教授 真継 和子さん
クリックにて拡大表示大阪医科大学看護学部在宅看護学領域では、去る6月4日、25日の2日間にわたり公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成を受け、在宅医療推進に向けた市民フォーラムを開催しました。テーマは「在宅医療知っていますか?家で最期まで療養したい人に」ということで、「自分の生き方」をみつめ、自分らしい健やかな生き方を地域のなかでどのように実現していけるのか、みんなで考えていこうと企画しました。
 第1回目は、カウンセラー兼チャプレンの沼野尚美先生にお越しいただき、「今を生きるコツ−より良く生きるために−」と題しご講演いただきました。沼野先生によれば、1. 前向きに生きる、2. ユーモアをもって生きる、3. 感謝して生きる、4. 趣味をもって生きる、5. 家族の絆を育てて生きる、この5つが大切であるということでした。「なるほど」と、日々の中でついつい不平、不満を抱いてしまう自分自身を戒め、困難な状況であればあるほど視点の転換をはかり、創造的に生きることが大切であることを教わりました。また、家族のありようが多様化している現代において、家族の絆は自然派生的なものでなく意識して育てていかなければならないとお話しされたことはとても印象的でした。
この後、在宅医療をとりまく社会状況、在宅医療の特徴、在宅医療における医師の役割について、お二人の方にご講演いただきました。人生の最期を穏やかに過ごすために、身体の変化に合わせて何を選んでいくかが大切であり、価値ある一生を築くためにも、元気である今から自らの将来、人生の終焉を考え、主体的に医療に参加していくことが必要であるというお話しでした。
 第2回目は、実際に在宅での看取りをされたご家族様、そしてそのご家族様を支えてこられた訪問看護師、そして在宅療養を支える新しいネットワークづくりへの取り組みをされている方々からの話題提供によるディスカッションを企画しました。この5月に最愛の夫を亡くされたご家族様によるお話は「明日への第一歩」と題しました。病気の進行に伴いさまざまな方々に出会い、支えられ、最後に辿りついたのが在宅介護であったとお話しされました。そして、「夫にとって何が幸せか」と家族とともに悩み考えることで家族としての絆が深まり、夫婦として、家族として思いがけず穏やかな日々を過ごすことができたとお話し下さいました。そして、そのご家族とともに歩んでこられた訪問看護師さんからの心温まるお話は、看護の素晴らしさを伝えて下さるものでした。そして、新たな仕組みづくりとして、市民講座や認知症カフェの開催など地域住民の生活の場における薬局の新たな実践活動についてご紹介いただきました。さらに、私たちが学生とともに取り組む「健康支援活動cocokara」の活動を紹介しました。こうした活動の一つひとつを地域のネットワーク構築につなげていきながら、いざというその時に備えていきたいと思っています。
 両日とも参加者数は当初予定の80名を上回り、関心あるテーマであるということが分かりました。同時に、国策として在宅医療が推進されているものの、直接影響を受ける国民にはその背景や制度の内容がよく知られていないこと、具体的なサポートが必要になったとしても社会資源にどうアクセスしたらよいのか知らないことが多いということもわかりました。今回のフォーラムでは、新たに多くの方々との出会いがあり、つながりができました。この縁を大切にしながら、市民の皆さまとともに意見交換できる場をもちながら在宅医療推進に向けた活動をともに進めていきたいと考えています。
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