北海道地方会

北海道の看護研究者・看護職者向けに、学術集会・セミナーなどの開催といった活動を行う地方会です。

学術集会の報告

一般社団法人日本看護研究学会 第30回北海道地方会学術集会のご報告

 
学術集会長 小澤 芳子
                                                           学術集会実行委員一同
 
 令和4年8月6日(土)に「子どもたちの健康といのちをつなぐ看護」をテーマに一般社団法人日本看護研究学会第30回北海道地方会学術集会を天使大学にて開催をいたしました。今年はハイブリットでの開催となりましたが、北海道地区の会員および非会員あわせて57名のご参加を頂き、盛会のうちに終了することができました。
 現在、「こども家庭庁」の創設が示されていますが、子どもたちの状況はコロナ禍においても児童虐待件数の増加、不登校児童や貧困の問題、そして新たにヤングケアラ―の問題等々子供を取り巻く環境はより深刻な状況を呈しています。このような子どもを取り巻く課題について専門職として私たちがどう向き合い、子どもの健康といのちをどうつないでいくのかということを考える機会となればと考え、シンポジウムを企画しました。
 シンポジウウムのテーマは、「この街で子どもと家族の健康といのちをつなぐ取り組み」と致しました。日ごろから子どもの問題に関わる研究や実践経験を持つ3名のシンポジストを迎え、それぞれの立場から話題提供をして頂きました。小山和利氏(藤女子大)からは、子どもを含めて家族の共同養育や現在の養育等の困難と課題について話をして頂きました。若本彩子氏(小児救急認定看護師)からは、病院内での虐待対策チームの具体的な活動内容と家族支援の実際、今後に向けた課題等を話して頂きました。田郷千晶氏(千歳市保健師)からは、包括的な母子健康支援としての「千歳版ネウボラ」の紹介をはじめ地域での子育て支援等について話して頂きました。それぞれの立場から、具体的な活動内容を知ることができ、会場やチャットツールを使っての質問など活発な意見交換が行われました。子どもの虐待は、様々な要因が複雑に絡むことから、様々な視点で虐待をキャッチし、多職種がそれぞれの立場から連携・協働しながら支援策を展開することが求められていることを再認識することができました。
 また、一般演題は教育方法の開発など教育に関する研究、母親の育児幸福感や肥満と運動習慣との関係など様々な側面から興味深い研究が報告され、多くの方から質問が出されて活発な議論が行われました。
 本学術集会はコロナ禍での開催となりましたが、多忙の中で参加を頂きました皆様、ご協賛いただいた各社、北海道地方会役員の皆様はじめ本部事務局、そして実行委員、学生ボランティアの皆様の協力のもと無事に終了することができましたことを心より感謝申し上げます。