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一つひとつの“ことば”にこだわること2019/08/22(木) 12:40:54 RSSにてレス一覧を表示
金城大学看護学部 ・ 久米 真代さん
 近畿・北陸地方会会員の皆様、初めまして。金城大学の久米と申します。

 今回は、暦の上では秋になりましたが、まだまだ続く猛暑にも負けず咲く朝顔にちなみ、加賀千代女の句をご紹介させていただきます。加賀千代女は江戸時代に本学がある白山市(旧松任町)に生まれ、幼い頃から俳諧に親しんでいたと伝えられています。有名な句に「朝顔に つるべ取られて もらい水」があります。皆様も一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。この句は後に「朝顔や つるべ取られて もらい水」に修正されています。千代女が変更したのは“に”と“や”のたった一文字ですが、受ける印象が大きく違います。このように一つのことばを吟味していくことは、卒業論文を書く時に恩師から徹底的にご指導いただいたことでした。卒業してからウン十年が経ちましたが、この教えは研究を計画し遂行する時、論文をまとめる時の私の礎になっています。とはいえ、文章力はそう簡単に向上するものではなく、苦悩の毎日です。皆様も日々のお仕事に疲れた時、頭をリフレッシュしたいときには、ぜひ、千代女の里俳句館を訪ねてみてください。千代女の豊かな感性で詠まれた句をそっと口に出すと、その言葉から大きなアイデアが生まれるかもしれません。

 また、7月のリレーブログでご案内がありましたように、2020年3月21日に第33回近畿・北陸地方学術集会が開催されます。私も皆様と同じ参加者として、「健康寿命UPを目指す看護研究と看護実践」をテーマとした多彩なプログラムが予定されている学術集会を心待ちにしております。一般演題の登録も2019年10月1日から始まるようです。多くの皆様が日々丁寧に取り組んでおられる研究成果をご登録くださることを願っております。


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