ニュースレター

東海地方会からのニュースレターを掲載いたします。

ニュースレター(vol.11)

2007.11.1発行

去る平成19年3月17日(土)第11回日本看護研究学会東海地方会学術集会がアクトシティ浜松コングレスセンターにおいて開催されました。
「入会手続き」および「所属等の変更届」は、地方会事務局では取り扱っておりません。日本看護研究学会事務局(千葉:043-221-2331)へご連絡下さい。

■第11回日本看護研究学会東海地方会学術集会を開催して

東海地方会学術集会会長  渡邉 順子

今回の学術集会のメインテーマは、「看護介入研究のアジェンダ」としました。ナースだからできる、ナースにしかできない、そんな成果がわかる看護介入/研究を知りたい。看護介入研究の“現在・過去・未来”から導き出されるアジェンダ(指針/検討課題)を探りました。
看護介入研究の礎(いしずえ)ともいえる「がん看護」の視点から、本年4月より聖隷クリストファー大学学長になられた小島操子教授に、がん看護の歴史的背景から鋭い将来展望についてご講演くださり、感銘いたしました。
ランチョンセミナーでは、県西部浜松医療センター感染症科矢野邦夫先生の笑いの絶えない楽しい「最新CDCガイドラインと感染対策~静脈・輸液注射実施上の課題~」について最新情報をわかりやすく解説していただきした。
ワークショップでは、音楽療法の新たな成果に挑戦されておられる、聖隷クリストファー大学社会福祉学部店村眞知子准教授による、疼痛緩和のための治療を目的としたダイナミックで臨場感あふれるピアノコンサートを実践していただき、貴重な体験をさせていただきました。
そして、最後のシンポジウムでは、家族看護、精神看護、地域/在宅看護の看護研究者たちと、看護介入研究の現状と課題について楽しく討議できましたが、「倫理」的な看護課題が残され、継続的に検討しなければと痛感しました。
一般演題の口演・示説ともに活発な論議が交わされ、みなさまと共に、実り多いひと時を楽しく過ごせましたこと、心より感謝いたします。
なお、学会当日にみなさまをご心配させた左眼の結膜下出血は、翌日からのホノルル出張中に回復しましたことをご報告します。ありがとうございました。

■第11回日本看護研究学会東海地方会学術集会に参加して

名古屋市立大学看護学部  大川 明子

2007年3月17日アクトシティ浜松において,第11回日本看護研究学会東海地方会学術集会が開催され参加させていただきました.私が看護研究学会地方会に参加させていただくのは,今回で2回目でした.というのも,この仕事に就き,研究を初めて発表させていただいたのが看護研究学会地方会でした.このような感慨をこめて望んだ本学会のテーマは,「看護介入研究のアジェンダ」であり,「専門分野における看護介入研究のアジェンダを探る」をテーマとしたシンポジウムでは,看護研究の本質を問い,研究のあるべき姿を考えさせ,そこから介入研究のアジェンダを導出すものでした.また,小島操子先生の基調講演「がん看護介入の“現在・過去・未来”」では,時代変遷に応じたがん看護介入の移り変わりを知ることができました.同時に,私にとって看護研究とは何であったのか,これまでの自分の看護研究とはどのようなものであったか,など,自己の研究活動や内容を振り返り,改めて看護研究の原点を考えられる機会となりました.ワークショップでは「疼痛緩和のための疾患別ピアノミニコンサート」が行われ,店村眞知子先生の素晴らしいピアノ演奏に会場の空気が静かに,穏やかに流れていました.昨今の忙殺とされている医療現場にも必要な空気ではないでしょうか.その他,一般演題発表やCDC最新ガイドラインと感染対策など,全てのプログラムに参加することができ,実り多い学術集会でした。

■第11回日本看護研究学会東海地方会総会議事録

開催日時:平成19年3月17日(土) 9:15~9:45
開催場所:アクトシティ浜松 コングレスセンター41会議室(浜松市中区板屋町111-1)
書記:米倉摩弥

【審議事項】

1.平成18年度事業報告

1)第10回日本看護研究学会東海地方会学術集会
平成18年3月11日(土) 横浜市教育会館で開催
2)第1回世話人会
平成18年3月10日(金) 横浜市教育会館で開催
3)第11回日本看護研究学会東海地方会学術集会開催通知を発行
4)日本看護研究学会東海地方会ニュースレターの発行 (vol.10)
以上について、拍手をもって承認された。

2.平成18年度会計報告

1)会計収支報告
2)会計監査報告
以上について、拍手をもって承認された。

3.平成19年度事業計画(案)

1)第11回日本看護研究学会東海地方会学術集会の開催
2)日本看護研究学会東海地方会ニュースレターの発行(vol.11)
3)第12回日本看護研究学会東海地方会学術集会お知らせの発行
4)世話人会の開催
以上について、拍手をもって承認された。

4.平成18年度予算計画(案)

1) 会計収支原案
以上について、拍手をもって承認された。

5.第12回日本看護研究学会東海地方会学術集会

・プランナー 藤井徹也氏(名古屋大学医学部)
・会期 平成20年3月15日(土)
・会場 ミッドランド スクエア(名古屋市JR名古屋駅前)
以上の提案について、原案通り拍手をもって承認された。

6.第13回日本看護研究学会東海地方会学術集会

・プランナー 天野瑞枝氏 (藤田保健衛生大学 衛生学部)
・会期 平成21年3月
・会場 未定
以上の提案について、原案通り拍手をもって承認された。

7.その他

平成18-19年度日本看護研究学会東海地方会世話人の紹介がなされた。

■平成19年度 日本看護研究学会東海地方会世話人

渡邉 順子 聖隷クリストファー大学
天野 瑞枝 藤田保健衛生大学
市江 和子 聖隷クリストファー大学
大村いづみ (有)ナーシングオフィス SAHLA
倉田トシ子 山梨県立大学看護短期大学部
大津 廣子 愛知県立大学
大西 文子 藤田保健衛生大学
柿原加代子 豊橋創造大学
白尾久美子 静岡県立大学
藤井 徹也 名古屋大学
三上 れつ 慶應義塾大学
山口 桂子 愛知県立大学
米倉 摩弥 聖隷クリストファー大学(事務局)