学術集会

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第18回 一般社団法人日本看護研究学会 九州・沖縄地方会学術集会を終えて

第18回日本看護研究学会九州・沖縄地方会学術集会を終えて

第18回日本看護研究学会九州・沖縄地方会

学術集会長 小 湊 博 美


 第18回日本看護研究学会九州・沖縄地方会学術集会は、「看護を科学する力 -臨床知と研究知をつなぐ-」のメインテーマのもと、平成25年11月2日(土)に鹿児島純心女子大学において開催させていただき、無事に終了することができました。これも会員の皆様のご支援・ご協力のおかげと感謝いたしております。この場を借りて改めてお礼申し上げますとともに、学術集会のご報告をさせていただきます。
 鹿児島での開催は10年ぶり、本学での開催は実に16年ぶりでしたので、一人でも多くの方々が参加され、鹿児島の良さを再発見していただけるような企画ができればと考え、委員の方々のお知恵をお借りしました。鹿児島は、平成23年に新幹線が全線開通し交通網としては便利になりましたが、本学への地の利は決して恵まれていないことと、今年は6月~7月にわたり全国規模の学会が2つ鹿児島で開催されたこともあって、ご参加いただけるかと心配しておりました。お天気も危ぶまれましたが、皆様の日頃の行いが功を奏して、当日は午後から小雨がぱらつく程度で、鹿児島の秋の風景をご紹介できましたことを嬉しく思っております。おかげさまで九州ならびに県内各地から165名の方々のご参加をいただき、充実した学術集会となりました。
 午前中は、臨床から大学に場を移し教育・研究に取り組んでいらっしゃる山勢博彰先生と,大学から臨床に場を移し仕事をされている森 將晏先生に,それぞれの立場から看護を科学するということ、看護を見直す価値についてご講演いただきました。実践に活かされ、看護の質の向上に寄与する研究であるためには、臨床と教育・研究が連携しなければならないと考えたからです。山勢博彰先生の講演では、具体例とともに研究デザインと研究計画書のポイントについて研究の基礎を再確認し、臨床に還元できる看護研究のあり方を再考する機会となりました。森 將晏先生からは、駆血帯を締める強さを例に、未だに経験的・主観的方法に頼っていることが多い看護の技術を科学的に解明し根拠をもって広めていく必要性について、指摘して頂きました。
 午後は、平成23年度から始まった本九州・沖縄地方会初の研究助成による成果を坂下恵美子氏に発表して頂きました。参加者の皆様から寄せられました一般演題は、各々の会場に分かれて口演9題と示説9題が発表されました。いずれの研究発表も最後まで熱心な質疑応答が展開されており、多くの示唆を得る機会になったようです。
 今回の開催を通して、運営にご協力頂いた方々の持てる力の素晴らしさと協働することの意味を実感することができたことが私の学びであり、感謝の念でいっぱいです。
 最後になりましたが、ご多忙な中、査読や座長をお引き受け頂きました諸先生方、演題提出にご協力に頂いた方々、遠路ご参加頂きました方々に深く感謝申し上げます。また、実行委員会の方々、その他集会開催にあたり貴重なご助言・ご支援を頂いた皆様に篤く御礼申し上げます。