学術集会

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第16回 一般社団法人日本看護研究学会 九州・沖縄地方会学術集会を終えて

第16回一般社団法人日本看護研究学会 九州・沖縄地方会を終えて

 

                  第16回日本看護研究学会九州・沖縄地方会

学術集会会長 草間 朋子

 

  第16回九州・沖縄地方会学術集会は、「看護・看護学の進化・発展を支える看護研究-「つかえる」エビデンスを「つくる」-のテーマのもと、平成23年11月12日(土)に大分県立看護科学大学において開催されました。前日までの雨で木々も生き返り、清々しい秋空の学会日和となりました。当日は約240名に参加していただき、教育、臨床それぞれの口演発表と示説発表を通して活発な討議や意見交換が行われました。

 午前中は、「Evidence Based Nursig (EBN)を目指して」と題した大会長による基調講演を行い、ひき続いて、山口県立大学学長の江里健輔氏に外科医師の立場から「看護研究への期待」という特別講演をして頂きました。医学研究はその方法が主に生理学的測定に基づくものであることや、あらゆる角度から検証できるチームのもとで行われていますが、看護に関する論文は原著論文が少なく、圧倒的に解説が多いことや、従来の経験や習慣に基づく看護研究から科学的根拠に基づく看護研究が当然の時代となったものの、未だ看護実践を高めるための研究には十分ではないことなどが課題と指摘されました。実践の科学である看護にとっては、臨床現場で問題となっていることを科学的に解決してことが重点課題であり、これが看護研究の目標の一つです。臨床現場はまさに看護研究の課題の宝庫です。かつては、「研究」はハードルが高いと思われていた時期もありますが、今日では、ほとんどの臨床現場において「看護研究」を、業務の一環として当然のこととして実施されております。それぞれの現場で行われている「看護研究」すなわち経験を通して作られた成果(つくる)を公表(つたえる)していくことが、経験知を共有し、看護の質を向上していくことになるわけですが、看護研究の成果を発表・公表すること(つたえる)に対しては、まだまだ抵抗感があるのが現状ではないかと思います。地方会学術集会は、若い看護職のみなさまが、自らの看護研究の成果を発表する登竜門の一つと思い、気軽に発表していただきたいと考え準備しました。成果発表の経験を通して、参加者のみなさまからコメントをいただくことにより、その成果をさらにブラッシュアップすることができ、研究成果としての質の向上、さらには看護の質の向上につながるものと思っております。今回の地方会は昼前に総会を開催しました。その際には、秋に他界された河合千恵子先生と延近久子先生のご冥福を祈り、全員で黙祷しました。また、今年度より一般社団法人日本看護研究学会九州・沖縄地方会助成(木場・田島研究助成)が設立され、選考委員会で複数の応募の中から選出された宮崎大学の坂下恵美子氏に研究助成金が授与されました。昼食時に懇親会を開催し、約100名の方々に参加いただきました。団子汁など郷土料理を楽しんで頂けたようです。皆様から多大なるご支援とご協力をいただき、本会を無事終了できたことに、学術集会企画委員および実行委員一同、心より感謝申し上げます。