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「実践から学ぶ」ということ2020/03/27(金) 09:49:08 RSSにてレス一覧を表示
福井県立大学・竹内智子さん
 近畿・北陸地方会会員の皆様、初めまして。
 福井県立大学の竹内智子と申します。

 年度末に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にますますご多忙のことと存じます。
 この度、初めてリレーブログに投稿させていただきます。私が看護教育の仕事に携わるようになり2年が経ちました。その間、たくさんの看護学生と学びの場を経験させていただきました。「実践から学ぶ」という学力を育成する臨地実習教育の場面において、教員として新人である私は医療現場と教育現場の違いに戸惑い、不安を抱えることが多くありました。看護師としての経験は積んできているものの、それがよい看護教育となっているのか実感を持てないままの2年間だったと思います。しかし先日、このままでよいのだろうかと考えている時に、学内の教員同士で自らの教育実践について振り返る機会を持つことができました。実習指導の場面や学生との対話の中で戸惑ったことや不安を感じたことに対して、なぜその思いが生じたのかを自らの言葉で振り返り、見つめなおしました。このようなリフレクション(省察)を行うことで、自分一人での思考では意味づけられなかったものが新たな学びとなり、次の指導方法に繋げる解決策となった時、ずっと抱えていた不安が解消されていくことを感じました。

 看護師は援助を必要としている人と関わり、その時々の状況の変化に対応しながら自分なりに判断し、自らも変容していきます。そして対象との関わりの中で起きていることを振り返り、そこで得た気づきを次の関わりへと繋げていく、このような自己の看護実践の省察をとおして看護師として成長していきます。このような実践の中で刻々と変化するニーズに対応できる実践家を育成することが、看護教育の本質であると思います。そのために来月からは教員3年生になる私は、今後も自らの教育実践をリフレクションしていくことで「省察的実践家」として成長していきたいと考えています。また教員間のみでなく臨床指導者の方々ともリフレクションを行い、それらからの学びを臨地実習教育や研究へと繋げることができたらと思っています。
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